iPhone開発者向け 自分のソフトをコピーされない為に

自分は開発者ではありませんが、現状iPhoneアプリが違法コピー放題なのでそれに対して思う事や、思いついた対策を書いていきます。まず、以下のサイトをみてください。違法コピー配布の大御所です。
http://appulo.us/appdb/


かなり有名なサイトでiPhoneが日本で発売された直後くらいからあります。そんなサイト閉鎖させればいいのでは?となりますが、そうは簡単にいかないようです。実際のこのサイトも何度も攻撃をされているにも関わらず(正規・非正規問わず)生き残っています。このサイト程ではないですが、他にも違法ソフト配布サイトは無数にあり、中国にあるようなサイトだと国が事実上違法コピーを認めているようなものなので手の出しようもありません。


さて、違法コピーされてしまうと作者側はどんな不利益を被るのでしょうか?

  • 本来得られる筈だった金銭的被害

これは当然。

  • 違法DLによるランキングの低下

こちらの方がより深刻かもしれません。違法ユーザーは、AppStoreのダウンロードランキングに当然加算されませんのでランキング上昇の阻害要因になります。ランキング位置はそのソフトの知名度に直結するので、金銭的被害以上に問題になるかもしれません。一例としてどの位の数がダウンロードされているか確認してみると比較的国内限定っぽいLCD clockが6000ダウンロード程されているようです。海外でも売れたlightbikeだと万のオーダーに乗っています。


さて現状コピー放題のiPhoneAppsなわけですが、一つだけ救いがあります。それは日本語アプリは比較的流出していないという事です。つまり流出させるのは外国の人が多いという事でしょう。(iPhone本体の普及の度合いからして当然ではあるけど)ただし日本語アプリでも英語対応しているものは当然流出しまくっています。つまり日本人以外は使わないだろう、というアプリが流出しにくくなっています。


また、違法Appzの特徴として、アップデートは出来ません。つまりLCO clock1.0を違法入手した後、そのアプリがアップデートで1.2になった場合は再度どこかの配布サイトからバージョン1.2をダウンロードしてくる必要があります。AppStore経由での正規のアップデートは出来ません。


以上が違法コピーの現状になります。


どうやって違法ソフトを動かすのか?

これを書く事自体が問題になるかもしれませんが、あえて書きます。というのも、作者側が対策するにあたってこれを知らないと対処のしようがないと思われるからです。現状において違法ソフトを動かすには
iPhone本体をJBする
・mobile instllation patchをあてる
の2つが必要です。どちらも簡単にできます。そして自分が購入したアプリをネットに流す場合ですがCRACKULOUSというツールで簡単にできます。
http://hackulo.us/forums/index.php?showtopic=12255&st=0%20target=

たまに誤解をする人がいますが、脱獄=違法コピーユーザーという事ではありません。脱獄した上でさらに違法コピーを動かすパッチを当てて初めて実行可能になるのです。

どうやって違法ソフト流通を防ぐのか?

基本的に完全対策は不可能だと思われますが、それでも被害を押さえる方法を模索してみます。

幾つかのソフトは違法コピー対策ルーチンが組み込まれている。

例:System Activity Monitor with Free Memory and Battery Level
このソフトは単純にCRACKULOUSでクラックしただけだと「非正規のソフトです。購入してください。起動まで30秒」のようなメッセージが出てきます。単純に脱獄状態を判断しているわけではなく、脱獄+違法コピーの時にだけ発動するロジックになっています。もっとも、そこからさらにpatchを当て、上記メッセージが出ないものが流出しているのでネズミごっこですがCRACKULOUSで簡単にコピーされてしまうと、何も知らない初心者でも簡単に違法配布出来てしまうので危険です。

日本語のアプリはコピーされにくい

先ほども書いたように、日本語限定のアプリは流出しにくいようです。(大辞林やi文庫等、ほぼ日本人向けと言われるようなソフトでも人気のあるソフトは流出しています。ちなみに、toycameraみたいなアプリは日本のアプリとはいっても、言語は関係ないので速攻流出します)
日本語アプリが流出しにくい例:
バイオハザードNFS。これらは英語版と日本語版が別アプリ。その為日本語版はあまり流れていない。むろん英語版はごろごろある。アプリを公開するにあたって、日本語版は別アプリにしてしまえば少なくとも日本語版だけは流出する可能性が低くなります。逆に中国語対応になっていると、あっという間にそのアプリはコピーされてしまうでしょう。

日本語混じりのソフト名は簡単にクラック出来ない。

「i文庫」のように、アプリ名が日本語だと、単純にCRACKULOUSでクラックする事が困難なようです。これはCRACKULOUSが2byte非対応であるのが原因だと思われます。ただし、出来るか出来ないかという事であれば出来ます。少し難易度があがるといった感じのようです。

こまめなアップデート

これも先ほど書きましたが、違法DLしたソフトはアップデート出来ません。違法ソフト使用者はバージョンアップのたびに最新版を探す必要があります。たった数百円払う事でこまめにアップデートされる権利を手に入れられるのですから一度違法入手した人も、気に入れば正規購入してくれるかもしれません。

流出を確認したら削除請求をする

多くのソフトはアップローダーに上げられています。見つけたらサイト側に削除請求をすべきです。ちなみにサイトとは言っても例に挙げたappulousには文句言うだけムダです。ファイルが存在するアップローダー側に直接言いましょう。流出したものが明らかに日本人向け限定アプリである場合、流出者が日本人の可能性が高いので警察にいくのも手でしょう。海外の人間が流したよりは逮捕に繋がる可能性が高いかもしれません。




結局個人で出来る事は限られています。違法ソフト対策に本腰を入れてくれるように開発者組織でappleに圧力をかけるような事も必要かもしれません。しかしその当のAppStore自身に、著作権無視のマリオアプリなどがある事から、期待出来ないかもしれません。